2018年に北海道余市町登町の小谷地地区の畑を手に入れ、Lan Seqqua という名前とともにワインブドウ栽培をスタート。2020年からはワイナリーでの醸造を開始し、年間で13,000本ほどのワインを作っています。
Lan Seqqua(ラン・セッカ)の Lan は音としてランランラン♪のラン、Seqqua は日本語の”雪華”をもじった造語です。
どちらかというと音のリズムが気に入ってこの名前をつけましたが、強引に意訳すると「楽しい雪」となるでしょうか。
Lan Seqqua のある北海道余市の冬には2mに届くほどの雪が降り、当然、ワインブドウの樹たちは雪の下に隠れてしまいます。しかし、この雪が厳しい寒さを防いでくれるので、ブドウは極寒の冬を越えることができるのです。
それに、僕は冬が好きです。
もちろん寒いし雪かきは大変ですが、季節感のメリハリがあるし、月明かりに照らされた夜の明るく青い雪景色は言葉に出来ないぐらいきれいだし。春夏秋と忙しい季節を駆け抜けてからの冬休みのような静かな時間は、北海道育ちということもあるのでしょうか、とても好きな時間です。
ここにいる限り、雪とともに生活していくのでしょう。
楽しくあれ、といった意味もこめて「楽しい雪」という言葉をつけてみました。
これまで
2018年5月:北海道余市町登地区に農地を取得し、ワインブドウを植え始める。
2020年9月:酒類製造免許取得。晴れてワイナリーとしてスタート。
2023年3月:ドメーヌモノである KOYACHI, pon-nitay のファーストリリース。
ひと
山川 惇太郎 (Shuntaro YAMAKAWA)
北海道仁木町出身。実家は果樹農家。小樽桜陽高校、北海道大学卒業。本名は笠惇太郎(山川は旧姓)。
大学後は本州に渡り、アスリートとして活動。子供の頃から持っていた農家になるという思いと共に2015年に北海道に帰り、人の縁があってワインの道へ。翌年から2年間余市町のワイナリーで研修生として栽培・醸造に従事。2018年は仁木、2019年は札幌にて醸造を学ぶ。
好きなものは苦目のコーヒーと弩甘いもの全般。カリントウとか。
できないと言うな、難しいと言え。
りゅう こはる(Koharu RYU)
北海道函館生まれ、札幌の山の方育ち。札幌西高校、北海道大学農学院修了(造林学)。
百姓修行中。
学生時代より市民活動に親しみ、エコビレッジに出会う。2010年より1年半信州で働いた後、帰郷。
2012年より余市でNPOスタッフとして農場を担当し4年間登町モンガク地区でワインも含めた果樹を実践的に学ぶ。発酵の面白さ、時間軸が長く変化を楽しめること、広がる人の縁でワインに魅力を感じて、これだ!と決意。2016年、とある農園で半年ほど通いで栽培を学ばせてもらう。その後は出産、育児の傍ら地域の畑に出入りしながらの学びをぽつりぽつり。一生勉強できて楽しい。
好きな木はアカエゾマツ、ハルニレ(チキサニ)。趣味は読書と木笛角笛。山登りとチャリ旅もそろそろ再開したい。
農園では白の区画(南向き、3反)と自給用の畑、ヤギ(しることずんだ)を担当。サニーサイドファームのお手伝いも時々。
醸造はpon nitay(自社の白)とCam-blanc(キャンベルの白)を担当。
善きことはカタツムリの速度で動く。